前から見たかった映画を見た。 DVD「グッド・バッド・ウィアード」


こんにちは。にしふなです|-`)

町山智浩さんの「アメリカ映画特電」内で、結構前に紹介されてからずっと見たかった映画「グッド・バッド・ウィアード」(韓国)が、コンビニで1000円で売られていたので思わず購入。

タイトルからもわかるとおり、セルジオ・レオーネ監督の「続・夕陽のガンマン」(The Good,  The Bad, and The Ugly)のオマージュ作品です。日本軍が占領していた時代の満州の荒野で、3人のガンマンと様々な勢力が「宝の地図」を巡ってドタバタと争う、というところが話の本筋です。

「続・夕陽のガンマン」のオマージュと言いますが、明らかにここはかぶってる、と言うシーンはそこまで多くなく、ウィアード(ソン・ガンホ)がグッド(チョン・ウソン)に、馬と縄でつながれて無理やり歩かされるシーンとか、ラストのバッド(イ・ビョンホン)も交えた三角決闘のシーン、あたりが目立ったところでしょうか。それよりも、決闘の前に挿入された、バッドがウィアードの帽子を銃弾で跳ね飛ばして、それを取りに行こうとしたらまだ銃で飛ばされて・・・というシーンはむしろ「夕陽のガンマン」のオマージュだしな・・・といろいろ突っ込みを入れながら見てました。

これを見て思ったのは、ネタ元(続・夕陽のガンマン)のすごさを改めて再確認できたというところですかね。宝のありかを探し当ててそれを掘り出し、死の三角決闘に至るまでのシーケンスのよどみないスマートさは、音楽の素晴らしさも相まって、そうそうマネできるものではないですね。(Youtubeにそのシーンのムービーがあったんですが、今見たらありませんでしたorz)

今回見た作品の方は、ラストに色々とネタばらしが詰まってて、自然な流れでラストシーンに持っていってる、という感じはあまりしませんでした。でも登場人物の個性はネタ元よりも際立っていて、特にウィアードの飄々とした人柄(と、ラストのどんでん返し?)には感情移入できると思います。

そして、三人で決闘したら普通はこうなるんだぞ。というある意味自然な終わらせ方をしてくれたので、そのあたりはよかったと思ってます。普通3人で銃を突きつけあったら誰も動けなくなるんですよ。誰かが一人に対して打ったら別の方向から弾が飛んできますからね。それでも動いてしまったら・・・!

なんかあんまりほめていない感じになっているので、この作品だけの面白いところをあげてみます。ウィアードが宝の地図を持って荒野(砂漠?まぁマカロニウエスタンでは砂漠≒荒野なんですけど・・・)をバイクで突っ走り、その後をバッドを初め、日本軍やそのほかの勢力が馬でメチャクチャに追いかけるシーンは見どころですね。男ならここで燃えない奴はいない!というほどのアツい情景ですね。そしてそのなかをグッドが乱入して次々と日本軍を倒していくシーン、そのBGMがなぜかサンタ・エスメラルダの「悲しき願い(Don’t Let Me Be Misunderstood)」。町山先生は「お前らバカだろ~!」と笑いながら言ってましたが、俺もこれは笑うしかない!しかも歌詞のついてないロングバージョンが延々と流れて、その間にバタバタと倒れていく日本軍兵士たち・・・完全にマカロニウエスタンとは関係なくなってますね。あ、キルビルのオマージュだったりするのかな? まぁ妄想はやめておきますorz

↓サンタ・エスメラルダの「Don’t Let Me Be Misunderstood」です。

結論: 「続・夕陽のガンマン」の素晴らしさを再確認させ、その偉大な業績の下でも、自分だけの良さをドタバタと出した「グッド・バッド・ウィアード」に乾杯っ。

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