「エリートS」を早速壊した(;ω;`) ので解剖してみた;;


どうもこんにちは。にしふなばしですよ。

前回の記事でて~~~いねい(?)に分解している様子をあげていたパイロット「エリートS」さんですが、ついつい無茶をしすぎて壊してしまいました。
あ、壊したのは真っ黒のほうです。半分銀色の方じゃありません。いわゆる大橋巨泉さんの「ハッパフミフミ」エリートのほうですね。
エリートSについての詳しい説明 はどーむさんのブログにありましたのでそちらをご参照あれ。(→パイロット エリートS(Pilot Elite S) – どーむの保険屋営業日記 &○欲日記 http://blogs.yahoo.co.jp/ttokondo/45043595.html

ただ壊して泣くのももったいないので、涙目で残りのパーツを壊しながら中身を腑分けした写真を数枚載せておきます。

まず、ぶっ壊した原因となった箇所がこちら。

ペン先を折ってしまいました;;

ピンぼけしまくりな画像ですが、明らかにペン先が折れている光景が映っていると思います。このエリートSを接着剤でくっつけて固定している「貼り付け型」ニブだと勘違いして、ググッと無理に持ち上げてしまったんですね。
そしてある程度まで曲がったところで「ポキッ」 という不吉な音と共に、ペン先の戻ろうとする抵抗がピタっとなくなってしまいました。おもわず「あああーーーー」という叫び声が出てしまいましたよ。深夜なのにorz

そう、エリートSは首軸にはめ込むタイプのニブだったんですね。ぜーんぜん知りませんでした。無知は怖いことをするもんですな!!

もうこうなってしまっては修復不可能なので、残りのニブはどうやって嵌めこまれているのか確かめるため、首軸を壊して中を調べてみました。

分解と言う名の破壊

ヤスリでラインを彫って、ニッパーやラジオペンチで少しづつグリグリしながら折り進めて行きました。何のプランもなしにいきなり折ると、変な折れ方をするのでそれを避けるために少しづつやってみました。まぁあんまり意味は無いんですけどね!!
上の図はペン芯が見えてきたところの状態です。この後ラジオペンチで引き抜こうとしましたが、強い抵抗があって抜けません。

その後、首軸を全部壊してペン先の取り外しまでこぎつけました。ペン芯はペン先と一緒になって首軸とがっちりはまっていたらしく、ペン先が抜けたら、ペン芯もさっきまでの頑固っぷりが嘘みたいに抜けました。このあたりの精度はすごいですね……。

とりあえず抜けた後のペン先がこちら。

折れてるペン先

溜息しかでねぇ……(‘A`)

だいたいペン先の3分の1ぐらいが首軸にはまっていたみたいですね。こいつを取るときは多分、ゴム板か何かで引っ張って取る感じになると思います。はまり方的に本当に取れるのか疑問ですが。

拡大してみると、はまっていた箇所に「H269」という刻印がありました。恐らく「平塚工場1969年2月製」?ってことになるのかと。確かエリートSは1969年発売なので、最初期の生産ということなんでしょうかね。なんというかもったいない(;ω;`)

エリートSペン先拡大

そういえばもうひとつ気がついた点なんですが、このペン、ペン芯がある割に、最終的にペン先にインクを供給しているのはワタのような詰め物なんですね。

綿のようなものでインク供給

Finemanさんのブログ「国産定番万年筆 最弱インプレ」でもこのペン芯に関する記事がありました。([ 054 – ペン芯に不織布 ] – 国産定番万年筆 最弱インプレ – http://blog.goo.ne.jp/fine-man_2007/e/95d2d61806b209a650e6e6a138cec7d1
この記事中の二右衛門半さんのコメントが大変興味深かったので、引用させて頂きます。(NGだったら突っ込みいただければ幸いです)

パイロットスーパー200にも挟まってました。
これが生産されていた戦後は大変だったんでしょうが、いささか情けないですよね。

推測ですが元々は戦時中に始まったのかもしれませんよ?

しばらく前のNHK朝の連続小説で八丁味噌の蔵元を舞台にしたドラマがありましたが、その作中で脱脂大豆を使い始める云々という下りがありました。
現在販売されている醤油を見ると一部を除き或る程度の高級品ですら脱脂大豆を使っています。
醤油屋も味噌屋も製造工程が似通った処があることを考えると脱脂大豆を使った醤油が作られはじめたのも戦争が契機なのでしょう。。

以上のことを思えば、エリートに使われている不織布も単なるコストカットのための工夫、というだけでなく、筆記具の苦難の歴史を感じさせる一品、といえるのかもしれません。

「筆記具の苦難の歴史」ですかぁ。なんだか感慨深いですね。このコメントでは醤油・味噌が例に挙げられましたが、戦後日本は例えば日本酒も「三増酒」と言って、純米酒に二倍量の添加物(アルコール、化学調味料、水など)を加えてかさ増しして、国民のアルコール需要を満たしていました。
本当に供給がままならない時期ならばそういうことも致し方無いと思います。しかし、未だにそのような「似非日本酒」が平気な顔をして売られているというのはとても憤慨すべき話です。万年筆の方はそんな状態からはとっくの昔に脱却しているようで、本当に嬉しい限りですね。これはひとえに万年筆メーカーさんの心構えや、ユーザーさん側の厳しくも温かい目のおかげだと思いますよ。

なんだか最後にかなり変な方向に話が飛んでしまいましたが、犠牲となってしまったエリートSさんに敬礼を送りながら、この記事を締めたいと思います。(`・ω・)ゞ

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