パイロットのエリート万年筆を分解してみる。

パイロット 「エリート」万年筆

どうもこんにちは。最近はヤフオクで安く出ている万年筆を漁るのが日課になっているにしふなばしです|-`)

朝夕問わず張り付いているおかげか、何件か成果は出ているんですけれど、さすがに安いだけあってどれも適当な状態のものが多いですね。カートリッジがささったままの状態で届いたりとか、ほんと万年筆を使う気があるのかと思ったりします(´・ω・)

まぁそういうぞんざいな扱いのお陰で安く落とせるのでむしろありがたいんですけどね。意外と使用感のないものが多いので、掃除すると結構ピカピカになります。そんなキレイな状態にまで戻してやった!という感覚がどうにもたまらなくて、分解して掃除することが多くなったのですが、これが結構楽しくてww

今回紹介する「エリート」も、その流れで買ったうちの一本です。

こいつもまた当然のようにインクがドロドロと出てきます。しかもブルーブラック系;;
こういう時はアスコルビン酸の出番ですね。本当にブルーブラック への効果はてきめんです。

しかし、今回は完全に固まっているのか、固形物になってしまったものがぼろぼろ出てくる感じになってしまっています。何回洗っても出てきて埒があかないので、一度分解して掃除して見ることにしました。

このエリート万年筆、分解するには胴軸の中にあるカートリッジの差込口を取り外す必要が有るのですけど、ネジ穴が端の方についていて、この穴に合う工具はどこかしらからなんとか手に入れてくるか自分で作るしか無いんですよね。
俺はもちろん手に入れるコネなんて無いので作りましたはい(´・ω・`)

エリート用分解工具

東急ハンズで内径7mm厚みが0.5mmのアルミパイプを買ってきて、適当な長さに切って、円の対角線上に2つの出っ張りを形作るようにヤスリで削りました。
俺の場合、出っ張りは1.9mmぐらいにしました(なってしまいました)。これでもまだ余裕があったみたいで、回している間もそれなりにグラグラしましたね。

そして取り出したものがこちら↓

内側パーツ カートリッジ差込口

左が銀キャップエリート、右が「ハッパフミフミ」エリートSです。こんなに汚れに差があるのは、単に右のほうを洗浄した後、フト思い立って撮影したからです(ぁ どちらも同じぐらい汚れていましたが、ここまで取り出してしまえば後はいくらでも掃除できます。

ちなみに、銀キャップエリートの方の腑分けの具合はこんなかんじです↓

エリート 分解結果

左から胴軸、ペン芯、カートリッジ差込口、尾軸とのジョイント部分 となります。

あ、あとペン先のほうは、ラミー「サファリ」のペン先を取るような感覚で、ペン先表面にセロテープを貼り、そのテープを引っ張って取ることができました。

エリート ペン先取り外し
サファリみたいにすんなり行くわけではないので、少しづつ動かしながら取りました。 サファリの分解法については、LAMY LABOさんの記事がとても詳しいです。(Lamy labo LAMY SAFARI 完全分解 その2 ~ペン先編~
爪先型によくある、接着剤で止めているタイプではないのでこの方法で取れましたが、本当に接着剤で止まっているタイプはこれでは取れないのでご注意!!
どうしても取りたい場合は 、koukiさんが書きました記事(【修理法】貼り付けペンの貼り直し: ペン先に写る毎日 ~ステーショナリー生活~)をコメントを含めて読まれるととても役に立つと思います。この方のブログはショートタイプ万年筆の記事が豊富で、ヤフオクでよく転がっている、あれやこれやの詳細を確認するのにとても役に立ちますぞっ!

とりあえず分解の話題はこんなもんです。それではでは~(´・ω・)ノシ